手作りミニ消防車“じぷた”　防火指導に一役（6月12日）

嶺北消防署が開催する幼児防火教室に”出動”しているミニ消防車が子供たちに人気を集めています。ミニ消防車の名前は「ミニ消防車“じぷた”」。じぷたとは、絵本「しょうぼうじどうしゃじぷた」の主人公の名前。物語は、ジープ型消防車「じぷた」がその小ささから大きな消防車にばかにされ悲しむ日々を過ごしつつも、ある日大きな消防車では行くことができない山小屋の火事を消し止め、人気者になったというストーリー。子供たちが大好きな絵本のヒーローの名が付けられています。
ミニ消防車は、不要になったゴルフカートに塗装などを施した車両で、以前は芦原町消防署（当時）で使われていたもの。合併をきっかけに嶺北消防署が譲り受け、再び防火指導に利用できないかと、署員が知恵を絞ってリニューアルしました。使わなくなった消防車両から赤色灯や鐘、エンブレムなどを取り付け、車体もきれいに塗装、スピードやライトは2段階の切り替えができるなど、本格的な仕様となっています。子供たちの興味を引き、防火意識を高めようと、嶺北消防署では、この車両を管内の保育所や幼稚園での防火教室に出動させています。
6月12日（火曜日）に春江幼稚園で行われた幼年防火教室では、避難訓練や防火紙芝居などに引き続きじぷたが登場すると、園児たちは大喜び。絵本から飛び出した“ヒーロー”に順番に乗り込み、鐘を鳴らしたり、赤色灯を灯したりして、消防士気分を味わっていました。

代わる代わる園児を乗せ、軽快に走るじぷた

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