的確な判断と連携プレーで　被害拡大を防ぐ（5月30日）

住宅火災の被害を最小限に食い止めたとして、消火活動にあたった4人に5月31日（木曜日）、嶺北消防組合の吉田照夫（よしだ　てるお）消防長から感謝状が贈られました。感謝状が贈られたのは高橋和浩（たかはし　かずひろ）さん・智子（ともこ）さん（春江町石塚）、堀江潔（ほりえ　きよし）さん（春江町田端）、小野田実希恵（おのだ　みきえ）さん（福井市）です。
高橋さんらは、先月、春江町内で発生した住宅火災で、付近を通りかかった際に的確な消火活動を行い、延焼拡大を防いだり、避難の手助けなどをしたりしました。火災は、5月13日の夕方に発生。木造2階建て住宅の台所でてんぷら油が燃えたのが原因で、住人がいったん消火したものの、燃えた換気扇が屋外にあったガスボンベ置き場の屋根に落ち、延焼。1.5メートルほどの火柱を、偶然通りかかった高橋さん夫婦が発見し、住人を避難させると同時にバケツなどを使って消火にあたりました。小野田さんも偶然に火の手が目に入り、消火に協力。隣家に住む堀江さんも自宅の水道ホースを使って延焼拡大を防ぎました。
感謝状を受け「ひるむ間もなく、早く火を消さなければと必死だった」と、高橋さん夫婦と堀江さん。市内保育所に勤務する小野田さんも「現場は黒い煙が充満し、目が痛くなった。体験を通して、火の怖さや日ごろの訓練の大切さを子供たちに伝えたい」と話していました。

左から小野田さん、堀江さん、高橋さん夫婦