食育を市民運動に　農業関係者らでネットを発足（5月28日）

食に関する活動に取り組む団体などが連携し、食育の普及・啓発を図ろうと、市は「市食育市民ネットワーク」を組織、いねすで設立総会を行いました。
総会では、会長に選ばれたJA花咲ふくい女性部の山崎冨美恵（やまざき　ふみえ）さんが「情報を共有し合い、食育を市民運動につなげよう」とあいさつ。出席した関係者約120人が、活動への意欲を新たにしていました。
総会に引き続き、「食育の祖　石塚左玄（いしづか　さげん）に学ぶ」と題し、石塚左玄研究の第一人者である岩佐勢市（いわさ　せいいち）氏による講演が行われました。石塚左玄は、約120年も前に「食育」の大切さを説いた、福井市出身の医師。石塚氏は、食育が知育や体育など教育の中で最も大切であること、食育は家庭教育であること、その土地の季節のものを食べることが一番体に良いこと、といった左玄の教えを紹介し、「飽食の時代だからこそ、現在の食生活を見直すことが大事。食が人の体と心を育む。人の心身が健康なら、地域にも活力があふれていく」と訴えていました。

総会では全員一致で「食でひろげよう　ひとの絆　地域の絆」をモットーに

「食は生きる基本」と話す岩佐氏

メモをとりながら熱心に聞く来場者