自然石を使った技法　穴太流石積を講義（6月6日）

丸岡図書館で「穴太流石積(あのうりゅういしづみ)」の講演会が行われました。同技法で一筆啓上日本一短い手紙の館の石垣を手掛けている株式会社粟田建設の会長粟田純司(あわた　じゅんじ)氏が講演し、午前と午後で約100人が参加し、自然石を使った同技法は安土城の石垣にも使われていることや、横長に積み込むことで底辺を大きくし、地震に対する強度を確保している特徴などを聞きました。
同館建築現場では見学会が行われ、解説を行った粟田氏は「丸岡城の建築年代から考えると、当時の丸岡城にもこの技法を使っていた石工集「穴太衆(あのうしゅう)」が関わっていただろう」といった話しや、「丸岡城の石垣をこの技法で再築すると、重機を使って、1年半ぐらい、使わないと倍以上はかかるだろう」といった話をしました。参加者は大いに関心を示し、巧妙に積まれた石垣を興味深く見学しました。

建築現場での見学会。「石を運ぶときには、石垣で使う場所をすでに決めてある」と話す粟田氏

石垣の内部に詰める石に参加者が自由に記入した

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