17字に凝縮された思い　詠むほど広がる世界観（3月8日）

丸岡城下で俳句を広めた江戸時代の俳人・蓑笠庵梨一（さりゅうあん　りいち）の功績を讃えて作られた「梨一賞」の表彰式が、霞の郷で行われました。丸岡町の小中学校から応募された1,694作品の中から、梨一賞・奨励賞・入選の計70点を表彰。出前俳句教室で習った知識と子どもの柔らかい感性で詠まれた俳句が披露されると、観客たちは驚きや納得の表情を見せていました。

梨一賞の受賞者と作品は次の通りです（敬称略）。

• ゆうすずみ　ほたるとほしを　みまちがえ／中野優海（なかの　ゆみ・平章小4年）
  
• さくらんぼ　いくつ食べても　陽の甘み／荒木秀太（あらき　しゅうた・平章小5年）
  
• 耳のなか　花火のおとが　はなれない／菅原拓海（すがはら　たくみ・高椋小5年）
  
• 夕日とね　いっしょにかえる　いわし雲／前田拓摩（まえだ　たくま・磯部小5年）
  
• 五月晴れ　遠くの山が　光ってる／橋本ひなの（はしもと　ひなの・磯部小5年）
  
• 梅雨雲の　すきまに見える　青い空／杉山さくら（すぎやま　さくら・鳴鹿小6年）
  
• 太陽が　入道雲に　おそわれる／松崎凪紗（まつざき　なぎさ・明章小6年）
  
• 夕立に　輝いている　金閣寺／元川澪（もとかわ　みお・長畝小6年）
  
• 初雪は　ちょっと子供に　もどるとき／大久保未空（おおくぼ　みく・丸岡南中1年）
  
• 初空に　向かい今年の　夢語る／藤井優希（ふじい　ゆうき・丸岡南中2年）

(公財)丸岡文化財団の喜夛正之（きた　まさゆき）理事長から表彰される梨一賞受賞者

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