歯科口腔保健

身体の健康は「お口」から

歯を失う原因の第1位は「歯周病」です。特に成人期では、むし歯と並んで歯周病が歯を失う主な原因となっています。55歳以上の約2人に1人は歯周病と言われています。歯周病は歯を失うだけではなく、さまざまな病気を引き起こしたり悪化させたりする等、身体全体に悪影響を及ぼしていきます。

お口の健康を保つためにも、毎日のケアはもちろんのこと、年に1度は歯科健診を受けて、治療や予防を行いましょう！

歯と歯ぐき（歯肉）の隙間（歯周ポケット）から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こした状態（歯肉炎）、それに加えて歯を支える骨（歯槽骨）を溶かしてグラグラにさせてしまう状態（歯周炎）を合わせて「歯周病」と言います。

歯周病の最大の原因は、プラーク（歯垢）です。歯や歯ぐきに溜まったプラークの影響で、歯ぐきの腫れや出血・口臭がおこり、歯を支えている組織が溶けてしまいます。歯周病は、気付いた時には進行していることも多く、痛くないからといって放置すると歯が抜け落ちてしまうこともあります。

大切なのは、予防そして早期発見・早期治療です。

生活習慣を見直して、いつまでも歯と口の元気を保ちましょう！

だ液は、口の中をきれいにし、細菌の繁殖を防いでくれます。だ液の分泌を増やすためにも、よく噛む習慣を付けましょう。（「ひと口30回噛む」を目標に）

たばこは歯ぐきの血流を悪化させ、免疫力を低下させるとともに、歯周病の発症・進行を早めることがわかっています。

毎食後の歯みがきを習慣化するようにしましょう。睡眠中は、細菌が繁殖しやすいため、特に寝る前の歯みがきは大切です。

何かあってから歯医者さんに行くのではなく、歯と心身の健康を維持するためにも定期的に歯科健診に行きましょう。かかり付けの歯医者さんを見つけておくといいですね！

坂井市では、20歳以上の市民に対して、下記の日程・会場にて無料の歯科健診を実施します。この機会にぜひご受診ください。（事前予約は不要）

_{【令和6年度　集団歯科健診日程】}

「オーラルフレイル」とは、滑舌の悪さや食べこぼし等、歯や口の機能が衰えた状態をさし、これが全身の衰えにつながっていきます。自分のお口の状態をチェックし、オーラルフレイル（口の衰え）のサインを見逃さないようにしましょう。

	質問項目	は　い	いいえ
1	半年前と比べて、かたい物が食べにくくなった	2	0
2	お茶や汁物でむせることがある	2	0
3	義歯（入れ歯）を入れている	2	0
4	口の渇きが気になる	1	0
5	半年前と比べて、外出が少なくなった	1	0
6	さきイカ・たくあんくらいのかたさの食べ物を噛むことができる	0	1
7	1日2回以上は歯をみがく	0	1
8	1年に1回以上は歯医者さんに行く	0	1

資料：日本歯科医師会「オーラルフレイル　当てはまるものはありますか？」

【注】3点以上の方は、オーラルフレイルの危険性があります。オーラルフレイルが進行してしまわないように歯医者さんでも早めにチェックしてもらいましょう！