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更新日:2024年6月6日

熱中症を予防しましょう

熱中症とは

高温多湿な環境に長時間いることで、体から熱を逃がす機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。日が差し、気温の高い屋外での活動時はもちろん、屋内で何もしていないときでも発症する可能性があり、症状が重いと救急搬送されたり、命に危険が及んだりすることもあります。

主な熱中症の症状

めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状のほか、重症になると、意識消失、けいれんなどの症状が現れます。

熱中症の疑いがある場合は、決して無理することなく、作業を中断し、涼しい場所でスポーツドリンクなどの水分を補給しましょう。また、周囲の人が、自力で水分補給ができない、意識がない状態にある場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。

熱中症になった時の処置方法説明画像▲熱中症予防カード(環境省)より

熱中症を防ぐために

熱中症を防ぐためには、日ごろから予防を心がけることが重要です。

1.暑さを避けましょう

  • 〇天気予報を参考に、暑い日や時間を避けましょう。
  • 〇屋外では日陰を歩く、日傘を使うなど、日差しを避けましょう。
  • 〇屋内ではカーテン等で日差しを遮り、エアコン・扇風機等を適度に活用しましょう。
  • 〇通気性のよい服装で過ごしましょう。吸湿性・速乾性のある衣服が望ましいです。

★エアコン使用のポイント

室温を下げすぎる(24℃を下回る)と、部屋の外との気温差が大きくなり、出入りする際に体の負担になります。室温計で室温をこまめに確認し、28℃を目安に適切な温度を保ちましょう。また、エアコンの冷たい風に直接あたり続けると、体が過度に冷えてしまう恐れがあります。風が直接体に当たらないよう調整しましょう。暑く感じるときは扇風機と併用することで、同じ温度でもより涼しく感じます。

2.こまめに水分を補給しましょう

  • 〇のどが渇く前に水分補給しましょう。1日あたり1.2ℓが目安です。水分補給するスポーツマンの画像
  • 〇大量に汗をかいたときは、塩分も適度に補給しましょう。

★お酒での水分補給は要注意

アルコールは、尿の量を増やし、体内の水分を、補給した以上に排泄してしまいます。通常の水分補給はお茶や水等の飲料で行いましょう。ちなみに、飲料は、5~15℃のものが吸収がよく、体の冷却効果も大きいといわれています。

3.暑さに備えた体づくりをしましょう

  • 〇暑くなる前の季節からウォーキングなど適度な運動をし、体を暑さに慣れさせましょう。
  • 〇運動は無理のない範囲で、水分補給をしながら行いましょう。集団でウォーキングする人たちの画像
  • 〇食事抜きや、二日酔い・下痢等脱水状態での活動は危険です。
  • 〇規則正しく、栄養バランスの良い食事・適切な睡眠をとりましょう。

★暑熱順化

暑い日が続くことで、体が暑さに慣れ、暑さに強くなることを指します。暑さに慣れることで、暑い環境での体温上昇や、心拍数の増加を軽減できるようになるほか、汗のかき始めが早くなり、より効果的に体温調整ができる体になります。暑熱順化は、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる運動を毎日30分程度、2週間ほど継続することで獲得することができるといわれています。

4.職場など集団活動の場ではお互いに注意しましょう

  • 〇暑い環境での活動は、各人の体力やペースに合わせて無理のない範囲で行いましょう。
  • 〇すぐ利用できる休憩場所や、こまめに休める休憩時間を設けましょう。
  • 〇お互いに体調を気遣い、体調不良は正直に申告しましょう。

 

熱中症の発生には、その日の体調が影響します。活動するときは、自分の体調に合わせ、無理のない範囲で行いましょう。

運動・仕事前のチェックリスト▲熱中症環境保健マニュアル2022(環境省)より

知っておきたい熱中症に関する大切なこと

熱中症はすべての人が罹患する可能性のある疾病ですが、以下の方は特に注意が必要です。

高齢の方へ

過去の猛暑では多くの人が熱中症で亡くなり、その8割は高齢者であるといわれています。

高齢者については、加齢による(1)暑さやのどの渇きを感じる機能の低下、(2)体から熱を放出する機能の低下、(3)体の水分量の低下等の要因により、ほかの年代の人と比べて熱中症にかかりやすいです。高齢者の方は、特に、以下の点にご注意ください。

〇のどが渇かなくても水分補給をしましょう。

はやめはやめに水分補給をしましょう。水分の多い夏野菜や果物、みそ汁やゼリーなどの食事からも水分を補給することができます。

温度計を確認する高齢女性の画像

〇部屋の温度をこまめに測りましょう。

エアコンや扇風機等を使用し、涼しい服装で過ごしましょう。

 

子どもの熱中症予防のために

子どもは、汗腺などの体温調節機能が未発達であるため体が温まりやすく、熱中症のリスクが高くなります。子どもを熱中症から守るために、以下の点に注意しましょう。

顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう。

顔が赤く、多量の汗をかいているときは体の深部体温がかなり高くなっていると考えられます。涼しい環境で、十分に休ませましょう

〇適切に水分補給できるよう学習させましょう。木陰でやすむ子どもの画像

のどの渇きに応じて自分で適度に飲水できる能力を磨きましょう。 

障がいのある方へ

気温の高い日は、できるだけ、エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など涼しい場所を選び、体調の変化に気をつけ、早めの水分補給を心がけましょう。外出を予定される場合は、外出先で日陰になる場所、障がい者用トイレ、エレベーターなどがどこにあるか事前に調べておくと安心です。

熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラート発表時は熱中症予防の徹底を!

熱中症警戒アラート(熱中症警戒情報)は、気温が著しく高くなり、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境(暑さ指数33以上)になると予想される日に発表されます。

熱中症特別警戒アラート(熱中症特別警戒情報)は令和6年度より新たに設けられた制度で、熱中症警戒アラートより1段上に位置付けられています。熱中症特別警戒アラートが発表されるのは、福井県内全域において熱中症による重大な健康被害が起きる恐れがある(県内すべての暑さ指数情報提供地点で暑さ指数が35以上になる)ときです。普段の対策に加え、より一層の熱中症予防行動が必要になります。

また、自分の身を守るのはもちろんのこと、高齢者、乳幼児、障がいのある人、体調の悪い人など、自分の身を守るのが難しい人に対しては、家族や周囲の人の見守り、声かけ等助け合いが重要です。

 

熱中症特別警戒アラート発表時には、各自涼しい環境で過ごすことが基本の対策になります。坂井市でも、市で指定した指定暑熱避難施設「クーリングシェルター」を指定の時間に開放しますので、暑さからの避難所として、適宜ご利用ください。

※施設の一覧・注意事項等詳細は坂井市指定暑熱避難施設「クーリングシェルター」についてをご確認ください。

 

熱中症警戒アラート等の発表状況は、熱中症予防情報サイト(環境省)(外部サイトへリンク)よりご確認いただけます。また、発表時は坂井市防災情報アプリ(「防災サポ!」)にて、熱中症特別警戒アラート発表時には防災アプリに加え、坂井市公式LINEでそれぞれお知らせしますので、ぜひチェックし、熱中症予防にお役立てください。

熱中症警戒アラート等の運用期間(令和6年度)

令和6年4月24日(水曜日)~令和6年10月23日(水曜日)

 

 

★暑さ指数(WBGT)とは

熱中症を予防するために提案された指標で、人体の熱バランスに影響が大きい(1)気温、(2)湿度、(3)輻射熱(日射しや地面、建物、人体などから出る熱)の3つの要素から算出されます。単位は気温と同じ「℃」が使われます(便宜上このページでは省略しています)。

〇坂井市周辺観測地点の暑さ指数↓

(参考)暑さ指数(WBGT)に応じた注意事項等

暑さ指数(WBGT)による基準域

注意すべき

生活活動の目安

日常生活における

注意事項※1

熱中症予防運動指針※2

危険

 

31以上

すべての生活活動でおこる危険性

高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

運動は原則中止

特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。

厳重警戒

 

28以上31未満

外出時は炎天下を避け室内では室温の上昇に注意する。

厳重警戒(激しい運動は中止)

熱中症の危険が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける、10~20分おきに休憩をとり水分・塩分を補給する。暑さに弱い人は運動を軽減または中止。

警戒

 

25以上28未満

中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に十分に休息を取り入れる。

警戒(積極的に休憩)

熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。​​​​

注意

 

25以上

強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

注意(積極的に水分補給)

熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。

  • ※1日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3.1」(2021)
  • ※2日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019)

▲熱中症環境保健マニュアル2022(環境省)より

熱中症を予防しましょう!

近年、気候変動等により年々、日本の夏は暑さを増しており、今夏も、気温・湿度が高い日が続くと予想されます。また、熱中症は湿度の高い梅雨の時期など、夏に限らず注意が必要な疾病です。ご自身や周囲の方の健康を守るために、熱中症の予防を心がけましょう。


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お問い合わせ

健康増進課

電話番号:0776-50-3067 ファクス:0776-66-2940

福井県坂井市坂井町下新庄1-1

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