若い感性を17文字に　俳句「梨一賞」を表彰（3月2日）

財団法人丸岡文化振興事業団が募集した「梨一賞」の表彰式が高椋公民館で行われました。丸岡俳諧の基礎を築いた江戸時代の俳人・蓑笠庵梨一（さりゅうあん　りいち）を讃えて作られた同賞は今回で20回目。丸岡地区内の小中学生から1771句が寄せられました。子どもの鋭い感性をうまく17文字で表現した入賞作品が読み上げられると、観客から笑いや共感の声が上がっていました。

梨一賞の受賞者、作品は下記のとおり（敬称略）。

• 夏の雲　希望がもくもく　広がって／石隅愛音（いしずみ　あいね・長畝小4年）
  
• 水色の　朝顔さいた　玄関で／吉村佳奈（よしむら　かな・平章小4年）
  
• 捨てねこの　顔がうかんだ　夏の空／酒井詩（さかい　うた・磯部小5年）
  
• 秋の空　夕日がきれい　すべて赤／吉田奈央（よしだ　なお・鳴鹿小5年）
  
• たのしみだ　ぼんだけあえる　いちこたち／川端愛美（かわばた　あいみ・高椋小6年）
  
• もれる灯の　あたたかきかな　冬の夜／竹内佳奈（たけうち　かな・平章小6年）
  
• 歩くたび　下で落ち葉の　音がする／木本紗綾（きもと　さや・丸岡中1年）
  
• 新品の　制服に降る　春の雪／兼定里奈（けんじょう　りな・丸岡南中1年）
  
• 勲章は　試合で残った　焼けた肌／東角敦哉（ひがしかど　あつや・丸岡中2年）
  
• 朝顔が　空より青く　咲いている／三田村菜々子（みたむら　ななこ・丸岡南中2年）

豊かな表現の俳句を創作し、表彰を受ける梨一賞の受賞者たち

入賞した俳句について選評を述べる梨一顕彰会の牧田正太郎（まきた　しょうたろう）会長

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