らしさ、かがやく。坂井市

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更新日:2023年5月11日

栽培の歴史

越前白茎ごぼうってご存じですか

平安時代以前にシベリア方面から北陸地方に渡来し、越前地方で根付いたといわれている福井の伝統野菜です。1684年の文献には「越前白茎」と認められる記述があるなど、非常に歴史の長い野菜であることが分かります。

ごぼうと言っても根を食べる普通の土ごぼうとは違います。越前白茎ごぼうは根が短く、茎は白く長いのが特徴で主に茎を食し、しゃりしゃりした食感が楽しめます。もちろん根も食べることができ、普通のごぼうより短くやわらかく風味豊かです。
越前白茎ごぼう

とっても長~い歴史

当初の福井県での栽培は種採りが主体でしたが、木部西方寺で採種栽培され始めたのは約120年前の明治時代に遡ります。

生産農家の言い伝えによると、明治時代あるいはそれ以前から、春江町・坂井町の九頭竜川流域の集落で大規模に栽培されており、一戸あたり二~三石の採種量があったとも言われています。さらに、当地域には「ごんぼ商人」と呼ばれていた仲買人がおり、種を買い取って京都や大阪に売っていたそうです。そして京都や大阪で育てられた越前白茎ごぼうは、春野菜として食され、よく親しまれたそうです。昭和60年頃には春江町でも食用栽培が始まりました。

「越前と名の付く珍しい野菜として、葉物野菜としての食べ方を普及して、ふるさと特産野菜として残したい。」という地元の強い思いから、地元の人を中心に生産振興に取り組みました。

どんな風に食べるの?

生の越前白茎ごぼうは、おひたし、味噌汁の具、きんぴら、お好み焼きの具、かき揚げ、サラダなど、アイデア次第で様々な料理に使えます。日本人に必要な繊維質も豊富に含んでおり腸内環境を整えてくれるので、美容と健康にぴったりです。

また、味付け煮の加工品も販売されており、そのままで食べてもよし、お茶漬けにしてもよし、酒の肴にもちょうどよい、自慢の一品です。坂井市内の小学校では、越前白茎ごぼうを使った炊き込みごはんが給食で振る舞われており、児童たちからも好評です。

 

越前白茎ごぼう(生)は、ゆりの里公園農産物直売所“ゆりいち”にて4月上旬~5月上旬頃に販売しております。

 

種存亡の危機?!

そんな中で農家の女性グループによる秋播き・春播き栽培や食べ方の研究、情報発信、味付け煮の加工・生産・販売など様々な活動を続けてきましたが、生野菜や加工商品の流通は困難を極めるとともに生産者は年々減少し、現在では生産者が数名となっており種の存続が危ぶまれています。


お問い合わせ

農業振興課

電話番号:0776-50-3150 ファクス:0776-68-0440

福井県坂井市坂井町下新庄1-1

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