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らしさ、かがやく。坂井市
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更新日:2024年7月23日
高齢者の体内の水分量は50%と、成人の水分量の60%とくらべ10%も低くなっています。また、加齢に伴い腎機能が低下し、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします。
加齢によって、皮膚の温度センターの感度が鈍くなり、暑さを感じにくくなります。また、脳での察知能力が低下し、のどの渇きを感じにくくなります。
加齢によって汗をかきにくくなり、体に熱がたまって深部体温が上がりやすくなります。また、暑くなると、皮膚への血液量が増え、心臓に戻る血液量が減少するため、心拍数が増えて循環器系への負担が大きくなります。
水分摂取が大事だとわかっていても、トイレに行くことなどを考えて、つい無理や我慢をしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。「人に迷惑をかけたくない」「夏は暑いから仕方ない」「エアコンが嫌い」など理由は様々あるかもしれませんが、近年の体に堪える異常な暑さを考えるとぜひ熱中症予防をしましょう。
1時間にコップ1杯が目安です。入浴前後や起床後も水分補給をしましょう。大量に汗をかいた場合は、塩分補給も忘れないようにしましょう。(水分量や塩分量について制限がある方は、かかりつけ医の指示に従ってください。)
部屋の温度をこまめに確認し、冷房を積極的に使用しましょう。エアコンの風が直接当たらないように風向きを調整したり、窓を開けて温度を調整したり換気をしましょう。扇風機を併用すると、より涼しく感じます。すだれなどで、直射日光を遮るのもいいですね。
季節外れの服は片付け、通気性のよい服を着ましょう。外出の際は、帽子や日傘を使用しましょう。保冷剤を身に着けたり、濡れたタオルを首に巻いて過ごすのもよいでしょう。
ウイルス対策ができる場合(隣の方と十分な距離がとれているなど)、運動をする際など、必要に応じてマスクをはずしましょう。
バランスのとれた食事と睡眠をしっかりとりましょう。食欲不振や睡眠不足は体力低下につながり、熱中症になりやくなります。日頃から体調を整えることが大切です。
熱中症は自宅や夜間でも多く発生しています。「暖房設定になっていた。」「エアコンがあるのに、つけずに寝ていた。」などエアコンを正しく使っていたら防げる熱中症があります。
エアコンが使えているか、温度調整ができているか、水分が摂取できているか、高齢者本人だけでなく、周りの家族や近所の方、介護保険サービスなどの活用で高齢者の方を見守りましょう。
夏の暑さで屋外での活動機会が減り、筋力の低下や、暑さによる食欲低下でフレイルになる危険性も高まります。フレイル状態にならないよう、運動や食事にも気を付けましょう。
下記のページを参考にフレイル予防に取り組んでみましょう。