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更新日:2021年4月8日

引札が語る三国の繁栄 伊豆蔵さん所蔵26点を初公開(1月5日)

かつて三国湊界隈で配られていた「引札」の展覧会が開かれました。
引き札は今でいう商店の宣伝チラシで、江戸時代以降、新年のあいさつ回りに得意先などに配られた版画のこと。「もうかる」にちなみ船に乗ったえびす様が藻を刈る様子や、華やかな着物姿の女性などが色鮮やかに描かれています。所蔵者の伊豆蔵欣(いずくらきん)さん(三国町)は「北前船交易でにぎわった三国湊の文化を知って」と話していました。

引札展
旧森田銀行本店内には伊豆蔵さん所蔵の貴重な26点がズラリ。「巳」の字に並べる遊び心も

引札展
現在も紙商を営む伊豆蔵さんの引札も(明治31年)

引札展
引札の役割や絵柄などについて、鑑賞する人に丁寧に説明する伊豆蔵さん

引札を優しく照らす、伊豆蔵さんお手製の「行灯」
会場に所せましと並べられた色鮮やかな引札を、優しく照らしている行灯。北前船がダイナミックに施されたそれは、なんと伊豆蔵さんの手作りのものです。伊豆蔵さんは、アイデアと手先の器用さを生かして行灯を作り続けています。
三国町内で紙器製造業を営む伊豆蔵さん。創業300年以上という老舗で、今は水ようかんの箱などを製造しています。「大好きな三国のまちの良さを何かカタチにできないかと考え、ふと思いついたのが行灯でした」というとおり、狭い作業場には、北前船や三国港突堤、みくに龍翔館、めがね橋、着物すがたの女性などが描かれた行灯がいくつも。行灯はどれも円筒形で、360度どこから見ても緻密で美しい絵柄が楽しむことができます。
支柱や足など、行灯に使う材料はすべて本業である紙製品の廃材。絵柄は、伊豆蔵さんが本などで調べ、イメージを膨らませながらデザインしています。
白紙にデザインを起こし、カッターで切りぬいて完成させるまで、1つを作り上げるのにわずか数日。
完成した行灯に明かりを灯し、出来具合を確認する伊豆蔵さんの眼差しは、わが子を慈しむような優しさに溢れています。
湊町を愛してやまない伊豆蔵さんの手から生み出される行灯。これからも町なかを優しく照らし続けてくれることでしょう。

あんどん
完成した行灯を見つめる伊豆蔵さん

あんどん
拡大鏡越しに細かな切り抜き作業が進む

あんどん
切り抜く部分と残す部分、明かりをつけたときをイメージしながら丁寧に切り分けるあんどん
数々の作品は「まるでわが子のよう」

開催日情報

2013年1月5日から2013年1月20日

場所情報

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お問い合わせ

秘書広報課

電話番号:0776-50-3012 ファクス:0776-66-4837

福井県坂井市坂井町下新庄1-1

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