らしさ、かがやく。坂井市

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更新日:2025年4月17日

六呂瀬山古墳群

坂井市丸岡町上久米田・下久米田の丘陵上には4基の古墳があります。1号墳は全長138.1m、3号墳は全長約90mの前方後円墳(鍵穴状の形をした墓)です。全長138.1mの1号墳は、北陸最大級の古墳です。

1号墳は4世紀末頃に造られました。墳丘は二段築成で、墳丘斜面に葺石と呼ばれる河原石が葺かれていました。

前方部墳丘上では円筒埴輪、朝顔形埴輪、家・よろい(短甲)の形を模した埴輪などが見つかっており、古墳上に並べられていたことがわかっています。

また、後円部東側には張り出し部という施設が備えられていました。張り出し部では、家の形を模した埴輪や土器などが見つかっていることから、葬送儀礼を行っていたと考えられています。

後円部墳丘上では笏谷石製の石棺片も見つかっており、1号墳に葬られた被葬者は当時の嶺北の権力者が好んだ笏谷石製の舟形石棺に納められていたと考えられています。

3号墳は5世紀前葉頃に造られました。そのため、1号墳の次代の王の古墳と考えられます。1号墳と同様、二段築成の前方後円墳です。墳丘斜面に葺石が葺かれており、後円部には張り出し部が備えられています。3号墳でも前方部墳丘上から、円筒埴輪、朝顔形埴輪、家・よろい(短甲)・きぬがさ・盾・鶏などを模した埴輪が見つかっています。

六呂瀬山古墳群は、今後古墳時代の倭王権と地方勢力との関係、特に継体天皇を出現させる古代史の重要な歩みを考察する上で欠かすことのできない遺跡と考えられています。

 

場所情報

お問い合わせ

文化課

電話番号:0776-50-3164 ファクス:0776-68-1480

福井県坂井市坂井町下新庄1-1

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