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更新日:2016年4月4日

この町で見つけた、私の子育て

この町で見つけた、私の子育て

ふるさとの静岡から、坂井市へ嫁いだ頃

坂井市の中央部には広大な平野が広がっています。坂井町は、4町からなる坂井市の真ん中に位置しており、周辺地域へアクセスできる道路が多いのも平野地帯ならでは。隣接する春江町、三国町、丸岡町、あわら市にはそれぞれ観光・レジャースポットが充実しています。

「晴れた日には、とにかく子供と一緒に出かけることを心がけています。福井の観光案内は任せてください」と笑うのは、坂井市坂井町に住む牧田さん。7年前の結婚を機に生まれ育った静岡を離れ、坂井市での生活をスタートしました。旦那様と4歳の斗亜(とあ)君を笑顔で包む、明朗快活な子育てママです。そんな子育てママの牧田さんから見た坂井市の印象は、どう思われているのでしょうか。

「本当に人が温かいという印象でした。散歩をしていると、知らない人から気軽に声をかけてもらえたり、公園で会ったばかりなのに斗亜と遊んでくれたりするんです。日常生活では、私が生まれ育った静岡も車社会だったので、車移動に対してはまったく抵抗がなく、雪が降ること以外、福井の環境にはすぐに慣れました。雪道の運転を心配して、主人が『雪道運転マニュアル』を作ってくれたことは、印象深い思い出です。」

坂井市に来て3年めに、長男の斗亜君を出産した牧田さん。日々成長する斗亜君と同じ時間を過ごす中で、自然が豊かな坂井市を最大限に活かしているといいます。

「こんなに自然と触れ合える場所があるのに、家にいるのはもったいない。車を少し走らせれば海も山もすぐに行ける環境なんて、なかなか無いのではと思います。子どもが遊ぶ施設も充実していて、特にエンゼルランドふくいは絶対おすすめですね。展示スペースを案内できるほど、お世話になっています。冬の雪が積もった時には、庭に滑り台を作って斗亜と一緒にソリ遊びをしました。億劫に感じることもある雪ですけど、雪ならではの楽しみ方があると思って。田舎で不便に思われがちなイメージですが、子育てを軸にして見ると、坂井市はかなり穴場な地域かなって思います」

 

子育て支援センターとの出会いが、私の子育てを変えた


牧田さんとご長男牧田さんが慣れない土地で子育てを始めた頃のこと。

「家を建てる前は、同じ坂井市でもお隣の丸岡町に住んでいたんですね。友達もなかなかできなくて、毎日ベビーカーを押しながら散歩とスーパーでの買い出しを繰り返すような生活でした。」

元気で明るい牧田さんも、いきなり福井の地になじんだわけではなかったようです。そんな彼女が不安から解放され、前向きに子育てを楽しめるようになったのは『坂井子育て支援センター』の存在があったからだといいます。

「よっぽど寂しそうだったんですかね(笑)、斗亜が生後半年になった頃に義母から『一度、子育て支援センターに行ってみたら』と勧められたのです。そこで出会った清水先生が、親戚のおばさんみたいに良い意味で図々しくて、親身になって気遣っていただいて。それからは毎日、支援センター通いですよ(笑)。この町での自分の居場所を見つけた思いでしたし、本当に救われたなって今も感謝の気持ちでいっぱいです」

清水先生の素敵なお節介のおかげで、自分に合った場所を見つけられたと話す牧田さん。「義母に勧められる前から、斗亜の検診や生後4ヶ月までの家庭訪問などでお世話になった市の方から支援センターのことを耳にしていましたが、自分から『行ってみよう』という意識にはつながりにくかった」と振り返ります。

「施設の情報があっても、どんな様子なのかとか、どんな人が来るのかなど、『実際に行ったらどうなるのか』が想像できないとなかなか足を踏み出しにくいと思います。そもそも義母の助言がなければ、支援センターに行くことはなかったかもしれません。義母も清水先生も、ごく自然に声をかけてくれたのだと思いますが、その気軽な声かけこそが私の背中を押してくれたのだと感じています」

お子様の遊ぶ風景

人との触れ合いで見つける、自分の居場所

子育て支援センターの清水先生との出会いをきっかけに、牧田さんの子育て生活は大きく変化していきます。友達が増えて、お付き合いの人の輪がぐんと広がりました。

「それまで一人ぼっちで買い物をしていたスーパーで、『久しぶり』と声をかけられることが、何より嬉しかった。私にも『久しぶり』と笑い合える友達ができたんだなって」

どうしても孤立しがちな県外からのお母さんにこそ、同じ境遇の分かり合える友人が必要だと牧田さんはいいます。

「少し人見知りされる、あるお母さんが県外から引っ越してきたんです。子育て支援センターは坂井市内に3か所設置されていて、最初は他の支援センターに行ったのですが馴染めなかったようで、次に私が通っていた坂井町のセンターに来られたんですね。そこで例の清水先生が『あの人も県外の人だよ』と似た境遇である私を紹介してくださったおかげで、そのお母さんと友達になれました。でも、それでもいいんだと思います。自分に居心地のいい場所は必ずあると信じることが大事ですよね」

お話になるご夫婦

子どもものびのび、お母さんものびのび。

牧田さんは以前、坂井市の『子ども・子育て会議』に参加していました。「有識者の多い会議でしたけど、私は母親ならではの言葉を出したかった」といいます。

「会議では、児童クラブの設立方法や保育料の設定など、子どもを支える環境づくりの根本的な議題が多かったですね。もちろん子育てしやすい環境も大切ですが、施設やサービスの存在をいかにお母さんたちに届けるかが重要です。いくら便利でもお母さんたちが知らないのでは、まったく意味がありませんから。一母親としての意見ではありますが、私なりにメッセージは伝えたつもりです」

牧田さんはご自分の経験から『模索することと、新しいことに取り組む少しの勇気』が子育てに必要なことだと気づきます。

「子育て支援センターは、季節の行事に参加したり図書館が利用できたり、便利な面がたくさんあります。『子育て支援センター』以外にも、坂井市には一時預かり保育を行う子育て支援施設など、子育てママを応援する体制が用意されています。でも、そういった情報は外から眺めているだけではわからないんですよね。私が清水先生に助けられたように、一歩踏み込むだけで子育ての選択肢がぐっと増えるし、もっと楽しくなるんです。もちろん、子育てに正解はありませんから、自分に合うものを選べばいいと思います。そうして子どもだけでなく、お母さんものびのびと子育てに取り組むことがいいのかなと思います」

坂井市で子育てを始めて4年が経った今、「思い返すと、良いことの方が多かった」と牧田さんはいいます。

「子育てに正解はないといいましたけれど、正解がないから悩むんですよね。家族だったり、地域の人だったりが気にかけるだけで救われるお母さんはいると思います。私は幸せなことに、親身になって支えてくれる人たちのおかげで落ち込んでる時も元気になれましたし、『自分に合った子育てをすればいい』と答えを出すことができました。私も清水先生を見習って少々お節介すぎるぐらいの関わり方で、困っているお母さんの力になれたらと思います。これからも牧田家らしさを模索しながら、斗亜と一緒にまっすぐに成長していきたいです」

坂井市で今できる子育てを、家族みんなで一緒に楽しんでいる牧田さん。お話の間、きらきらとした笑顔を見せてくれた斗亜くんの表情が幸せな毎日を物語っているようでした。

ご家族一緒に


【パーソナルデータ】

牧田さん
30歳
坂井市坂井町在住