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更新日:2021年4月9日
坂井市商工会三国支部とみくに歴史を生かすまちづくり推進協議会は、三国町内に詩人・則武三雄(のりたけ かずお)と作家・多田裕計(ただ ゆうけい)の碑を4月16日(土曜日)、新たに設置しました。まち全体を一つの文学館に見立て、同町ゆかりの文豪の碑を配置する取り組み「三国詩歌文学館」の一環。今回の設置でその数は10基となり、三国港駅で行われた除幕式では、関係者がともに完成を祝いました。
則武三雄は戦後、三国町に疎開していた三好達治(みよし たつじ)のもとに身を寄せ、県内詩壇の発展に大きく寄与。荒川洋治(あらかわ ようじ)など、多くの詩人も輩出しました。その功績と遺徳を偲び、毎年4月29日には東尋坊で「葱忌」が行われています。
また、同町山王2丁目には芥川作家・多田裕計の碑が。裕計がよく利用していたという料亭「川喜」があった場所に建てられたこの碑の設置について、同協議会の西川憲弥(にしかわ けんや)さんは「空襲や福井大震災で大きな被害を受けた裕計の、災害に屈せず、自分の一生をやり遂げた姿が今回の被災地への励みとなれば」と話していました。
同協議会は今後もさらに20基程度の碑の設置を予定。理事の八十島一司(やそしま かずし)さんは「同文学館がさらに広がり、町内が活気づいて人の誘致にまでつながれば」と期待を寄せていました。
則武三雄が初めて三国の地を踏んだ同駅の一角に碑を設置
「川喜」があった隣の鷲田医院敷地に建てられた裕計の碑
※文中の「荒川洋治」について、表記に誤りがありました。お詫びし、訂正します。
2011年4月16日
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